四季

今年は落ち葉が舞うより先に、冬の寒さがやってきた印象です。
年々季節の変化が減り、「春と秋がなくなって、夏と冬だけになった」と話をすることが増えました。
夏が終わり、落ち葉が舞うのを見ると年末調整の足音が聞こえ始め、北風の中を歩くと確定申告の時期を感じるという、会計事務所ならではの季節の感じ方もまた、業務先行になりつつあるのが寂しい印象です。

昭和の味

先日、母と一緒におから(卯の花?)を作ったときのこと。
今回は基本に忠実に作ってみようと、本棚から料理本をひっぱり出してきて調理していると、何だかポソポソとした状態に。。
そういえば以前、お豆腐店の人が「最近は豆腐の製造方法がしっかりしているから、おからに何も栄養が残らない。本当にただの「絞りかす」になっている」と話されていたのを思い出し、調味料の分量を倍にしてみると、ちょうど良い味に。。
ひっぱり出してきた料理本は昭和の発行で、載っているレシピは数十年前のもの。
材料の名前は同じでも、質が変われば同じ味は出ないものなんだなと、思わぬ所で時代の流れを感じた出来事でした。

新年度

 新年度が始まり、早二週間が経ちました。
 この前、新年を迎えたような気もして、時が経つのは本当に早いなあと感じると同時に、今年の目標を元日に意気揚々と立てたことを恥ずかしながら思い出しました。
 季節も変わり、活動しやすい時期です。
 気持ちも改め、また目標に向かって頑張ろうと思っています。

書籍の紹介

「磯野家の相続」
「磯野家の相続税」                                              
                                               長谷川 裕雅 著 
                                                 すばる舎 発行 

 先日発表された平成25年度税制改正大綱によると、平成27年から相続税の基礎控除額が引き下げられ、これにより、相続税を納める義務が生じるケースが現在の1.5~2倍に増えると予想されています。
 一方で、祖父母から孫への教育資金の贈与を1,500万円まで非課税とする「育ジイ減税」なる制度が創設されたりと、今、相続・贈与の問題はどんどん身近なものになりつつあります。
 「我が家は関係ない」とつい思ってしまいがちですが、「相続」というものは高い確率で何かしらのモメ事が生じるものです。 
 その時になって後悔しないために、また自分が死んだ後に家族同士がモメないためにも、今からしっかりと対策を練っておくことが大切です。

 本書は、専門用語が多くイメージしづらい相続の話を、磯野家=サザエさん一家をモデルにして分かりやすく解説されています。
 大部分の方が一度は見たり聞いたりしたことがあるであろう「サザエさん」。
 その磯野家の大黒柱、波平が亡くなったら・・という設定で、「磯野家の相続」では、亡くなってから遺産分割までをメインに、続作の「磯野家の相続税」では、遺産分割後の相続税の計算、生前に行う上手な節税対策といった税金問題がメインとなっています。

 相続問題を身近なものとして捉えることのできるおススメの2冊です。

福袋

先日、デパートで来年の福袋の準備が始まったというニュースを見ました。
福袋といえば「何が入っているか分からない、開けてみてからのお楽しみ」というギャンブル的要素の強いものだったような気がしますが、いつの頃からか「〇千円の福袋には、〇万円分の商品が入っています」と記載されているものが増え、最近は「中身が見える」福袋や「商品を自分で選択できる」福袋などが主流になってきているようです。
そういえば今年のお正月のニュースで、販売当日にデパートの前で、福袋の中の商品を交換し合っている人達の映像を見たなぁと思い出し、在庫処分目的もまだまだ残っているのでしょうが、「開けてみてのお楽しみ」よりも、気に入った商品をお得に手に入れられる「幸福感・満足感」が印象に残る福袋の方が、デパートなどの売る側にとっても良い宣伝のチャンスになるのだろうなと感じました。

トマト

今年の春、トマトを育ててみようと思い立ち、プランターに種を蒔き、ベランダの一番日当たりの良い場所に置いてみました。
1週間ほどで芽は出て、スクスクと伸びてはいくのですが、一向に花が咲かず、当然実も生りません。仕方なく実家の庭に持っていくと、2週間ほどで花が咲いたとのこと。
 原因は「日照不足」。
日当たりの良い場所に置いていたので、日光は足りているものと思っていましたが、まだまだ足りていなかったようです。

「やっているつもりだったけど、実は足りていなかった」ということは、日当たりに限らず、仕事・勉強・習い事・・等々、いろんな場面で起こり得ることのように思います。
「まだまだ」「もっともっと」と貪欲に暮らしてみるのも、また楽しいかなと思ったりしています。

平均寿命

あと何年かで日本女性の平均寿命の半分の年齢になります。
前半は赤ちゃんの頃から学生時代、社会人と変化が多く、時間が経つのも早く感じられます。
残りの後半、前半ほどの変化(刺激)がない中で、いかに楽しく有意義に過ごせるか、大人に
なってから得ることの出来る「自由」を最大限に活かして、めいっぱい働いて遊んで、長生き
したいなと思います。

早春

今年は冬の寒さが厳しかったため、梅の開花が例年より遅れているそうです。
桜の花が咲く頃に梅の花も咲くのでは?なんて話も..
春が近づくにつれ、梅・桃・桜と周りの景色が色付いていくのを想像すると今から楽しみです。

現在、事務所は確定申告真っ只中。
お客様も職員も無事申告を終え、良い春を迎えられる様、今は一丸となって乗り越えるのみの毎日です。

書籍の紹介

安売りしない会社はどこで努力しているか?

                     村尾隆介 著  大和書房 発行

 何年か前から「オンリーワン」という言葉をよく耳にするようになりました。
 「ナンバーワン」ではなく「オンリーワン」であることが大切だという考え方は、今の世の中の風潮に合っているのかもしれません。
 しかし、商売の世界では「ナンバーワン」であることもまだまだ、「オンリーワン」であることと同じくらい重要な指標となっているように思います。
 「世界に一つだけの一点もの」「自分仕様に色やデザインを選べる」商品といった、いわゆる「オンリーワン」の物を持つことが好きな人がいる一方で、「入荷待ちのプレミアム商品」や「人気ブランドの商品」といった「ナンバーワン」の物を持つことが好きな人も必ずいます。
 会社は利益を生まなければ存続しません。利益を生むための売上増加の方法として、値下げ(価格競争)はよくある方法ですが、値下げには様々なリスクがひそんでいます。
 価格競争から抜け出して、会社の利益を生むためには、
「会社自体をブランド化し、会社自体のファンを増やしていくことだ」
と著者は言われています。
 自分の店の価値を上げて、商品ではなく店自体のファンを増やしていくにはどうすればよいか...
 「オンリーワン」を目指すのか、「ナンバーワン」を目指すのか、それともまた違う「新しい価値」を作り出し、ファンを増やしていくのか、「価格を下げずに、価値を上げる」がテーマのこの本の中で、そのヒントが見つかるかもしれません。

 最近、夜に庭に出ると星がきれいだなと思うことが増えました。
 母と一緒にあれはオリオン座だ、こっちは木星かなと話しながら夜空を眺めている時間が何となく幸せで、今の私の好きな時間です。
 広島に住んでいた頃、夏になると竹原市の海岸までドライブに出かけ、天の川をよく眺めていました。
 空や海、山などの雄大な自然を眺めていると、自分が足元ばかり見つめて小さくなってしまっていることに、時折気付かされます。
 たまには立ち止まって、一息つくのも悪くないかな、なんて思ったりしています。