年頭にあたり

平成26年があけました。今年はうま年です。
天高く馬肥ゆるように、気持ちの良い穏やかな年であって欲しいものです。
この4月から消費税が8%に上がり景気が少々下がります。しかし6年先の東京オリンピックまでは極端に落ち込むことはないと思います。今のうちに少しでも多く儲けて、現金を蓄えてください。ダムのように。いつ何時なにが起こるかしれません。
少々お金があるからといって、ゆめゆめ無駄(車等)な物を買わないようにしてください。見栄はくれぐれも禁物です。ダム式経営に徹してください。

アパート経営はするな!

日本で一番不動産を売買する人、株式会社やすらぎの創業者である須田忠雄さんが「アパート経営はするな」と云っておられます。私も同感です。
少子化により、日本の人口は毎年減少し、産まれてくる子どもの数も平均1人となっています。ひとりっ子同士が結婚すると一つ家が余ります。すでに全家屋の12~13%は空き家と言われ、これからも増え続けていくことでしょう。それにもかかわらず、ハウスメーカーは相続税対策と言って借金をしてアパートを建てることを勧めます。本当にお客さんの将来を考えているのでしょうか。
相続について考える時には、まずは財産を相続人で分けられるかどうか、次に相続税を納める資金があるかどうかを考えます。その後でどうしたら相続税を少なくできるかを検討するべきです。しかしハウスメーカーは自分たちの商売を優先して、相続税が安くなることを理由に最初からアパートを建てることを勧めてきます。一括借り上げシステムですから安心です、と・・・。
彼らは財産が分けられなければ共有にすれば良いといいます。そうしたところで、今分けられないのであれば将来はますます難しくなります。また、税金は分割にすれば良いといいますが、延納税額に対して利子税(銀行金利より高い)がかかります。
さらに、一括借り上げシステムは「借り上げ」は保証しますが、「賃料」を保証するものではないのです。例えば、建築時の家賃が10万円でも、そのまま30年間保証されることは無く、年月が経つと家賃が8万7万と減り、さらに入居率が8割7割となると、家賃収入は建築時の半分程度となります。そして終には借金を相続人に負担させることにもなりかねません。
今アパートをいくらで買ってくれるか業者に聞いてみてください。なんと言われるか。
土地をつけても年間家賃収入の10倍程度かもしれません。どうして新たな借金を作る必要があるのですか。人が減っているのにどうしてアパートを建てるのですか。私は不思議でなりません。
これからアパートを建てようと思っておられる方は、建てる前に一度この本を読んでから検討してみてください。       

参考文献 「アパート経営はするな!」 須田忠雄 著  大空出版

我謳(ガオオー)!!

今回は生きる勇気が湧いてくる本を紹介しようと思います。
市川善彦さんが書いた我謳の本です。
24歳で会社を興し、30年間無借金経営を続ける小さくても強い会社の社長が教える『幸せ』を呼び込む成功法則“我謳”です。
この本の通りに実践すれば成功間違いありません。
見栄も外聞も投げ捨てなさい。社長は創業以来ずっと軽自動車。時計は8000円の安物。
しかし資産は数十億円。
金の無い時はケチに徹して貯蓄。金のある時は蓄積の半分で勝負。さらに儲けようと思えば他人の半歩先を行く。営業でも同業者が1回行くところを3回以上は顔を出す。
恥ずかしい、格好悪いなどと躊躇しているうちはチャンスは永遠に訪れません!
今さらプライドがなんですか!額に汗して働く気のない人は、再起なんか無理です。
一杯の飯、一杯の汁があれば飢え死にしないのです。
バカにされ、笑われ、唾を吐きかけられても笑顔で『ありがとうございました!』と心から言える人になれ。例え自分は無給でも社員に賃金を払え!取引先に誠意を示せ!約束を守れ!信用をつけて行け!己の良心に恥になるようなことをするな!
また、目標を達成しようと思うならばなにか代償を差し出さなければなりません。
例えば受験戦争に勝ち残り、志望校に合格するためには睡眠時間を削る。遊びを削減して勉強に打ち込む。これが代償です。
金持ちになりたければ、人の2倍働く。昼は事務員、夜はパートといった具合に。やはり時間の代償を支払うことになる。
まだまだ色々言い表せない点が数多くあります。一読に必ず値する本です。
                          市川善彦『我謳!!』   長崎出版

書籍の紹介

白昼の死角

                    高木彬光「著」  光文社文庫  定価(本体1143円+税)

凡人では考えつかない方法で、完全犯罪を繰り返した人の話です。
現実にあった話を題材にしています。
これからの世の中、詐欺にあわないためにも一読する価値はあります。

書籍の紹介

斎藤 實(まこと)伝  「二・二六事件」で暗殺された提督の真実
斎藤 實(まこと)伝  「二・二六事件」で暗殺された提督の真実
                      松田十刻「著」  元就出版社  定価(本体2,000円+税)

「武士というものは、どんな大きなことが起こっても、また死ぬ間際でも平常と少しも変わらず、顔色ひとつ変えずに静かに死につくというほどの落ち着きと度胸がなくてはいけない」

こんなすばらしい軍人がいたのか・・・。
朝鮮の京城・南大門駅前で馬車に乗り込み、車輪が回った。ほとんど同時に手榴弾が投げられた。自分の命を狙い、この爆弾を投げた犯人の遺族に対して、斎藤實は在任中、誰にもらさずに金を送り続けた。そのことがわかるのは、斎藤實の死後である。
このような人物が今の政治家の中にいたならば・・・。
いずれ現れるであろう!

書籍の紹介

小さいことにくよくよするな!
小さいことにくよくよするな!
 リチャード・カールソン「著」小沢瑞穂「訳」  サンマーク出版  定価(本体1,500円+税)

「小さいことにくよくよするな。すべては小さなことだ」

この考え方を人生に取り込めば、もっと穏やかで愛情豊かな自分を育てることができる。100の目次から成り立っています。

30番「戦うなら賢く」
人生は思いどおりにいかないもの、他人はあなたの都合通りには動いてはくれないもの、これが真実だ。夫または妻に、悪いのはそっちだと言いつのることがそんなに重要だろうか?また相手のちょっとした失敗をあげつらうことが?

40番「ゴミ当番はだれの番か迷ったら、自分が行く」
だれが何をやるのか、どっちが多くやるのか、そんなことばかり考えていると憂鬱になるだけだ。じつは、これこそが「小さなこと」なのだ。ゴミを出すのはだれの番かとあれこれ考えるより、自分でさっさと出して家族の責任を一つでも減らしてやったほうが、もっと人生は楽しくなる。

41番「アラ探しを避ける」
人のアラばかり探すようでは穏やかな人生は望めない。ついアラ探しをしがちな人は、「ぜったいにやめる」と心に決めること。この癖が頭をもたげたときは、事前に気づいて口を閉ざすこと。

57番「もっと穏やかな運転者になろう」
あたながもっと緊張する場所はどこ?ほとんどの人は渋滞の道路で運転することと答えるはずだ。
最近の主要高速道路を見ると、まるで道路ではなくレーストラックのようだ。もっと穏やかな運転者になるメリットは三つある。第一に、自分も周りの人も事故にあう確率が減る。第二に、ストレスがぐんと減る。第三に、血圧が下がり、ハンドルをきつく握らなくなり、目が血走らず、理性がはたらくようになる。

79番「人のせいにするのをやめる」
なにかが期待どおりにいかなかったとき、私たちはつい「だれかのせいだ」と思いがち。捜しものが見つからないのは、だれかがどこかにおいたせい。車の調子が悪いのは、修理屋がさぼったからじゃないか。家計費が赤字なのは、カミサンが浪費したから。こういった「人のせいにする」症候群は、いまの社会にまんえんしている。個人の幸せということでいえば、人のせいにしながら幸せになれるはずがない。 人のせいにするのは、心身ともに莫大なエネルギーを使う。「あんたのせいでこうなった」式の思考は、ストレスと病気に直結する。

80番「早起き鳥になる」
ほとんどの人は、朝起きて大あわてでコーヒーを飲み、家から飛び出す。早起きの習慣をつけたことが人生の重大な転機になる。夜はテレビを消して1~2時間早く寝ること。 

その他色々・・・。

書籍の紹介

日本で一番不況に強い男 二宮尊徳の成功実学に学べ
日本で一番不況に強い男
                    瀧澤中「著」  中経出版  定価(本体1200円+税)

薪を背負いながら読書をしている二宮尊徳は、上杉鷹山に負けず劣らず、日本の村々600余を復興させています。現代の企業経営立て直しと比べて、すさまじい点が2つあります。
第1に、いっさい「首切り」をしていないこと。
第2は、今不況に直面していますが、当時の農村の苦境は食べる物が何も無いという「餓死」の恐怖の中にあったことです。
尊徳自身は率先垂範でありました。自分には極端なくらい厳しい人で「一汁一菜と木綿の着物以外は不要なものだ。」と人にも言い、自分でもそれに近い生活を実践していました。そして何よりも「すごい」と思うのは、彼が亡くなった後、遺産はほとんど何も残っていなかったという事実です。
 一番重要なことは、経営再建とはすなわち、社員の幸福をどうすれば実現できるのか。この1点に絞って良いのではないでしょうか。会社の復興をする目的は、社員の幸福を実現することであり、それならば幸福実現の担い手でもある社員のことを、経営者は知らなければならないということです。
「経営者が社員を見るとき、背後に彼ら、彼女らの両親や兄弟の姿まで、まざまざと浮かびあがらなければダメだ。将来もらうお嫁さんやお婿さん、生まれてくる子供の姿まで想像できるようになれたら本物の経営者だ。」
「人の上に立つ人は人を見る、というだけではダメだ。人から見られる人生を持っていなくてはいけない。」

書籍の紹介

かばんはハンカチの上に置きなさい
かばんはハンカチの上に置きなさい
                  川田修「著」  ダイヤモンド社 定価(本体1500円+税)

プレデンシャル生命で、全国約2000人中1位のトップセールスとして表彰を受けた伝説の営業マンの著書です。
しかし本は年間3冊ぐらいしか読まない。営業の仕事をする上で、新聞やビジネス書を読むより、いい映画やドラマを観るほうがよっぽど役に立つのではないかと云われています。難しい事はせず、背伸びもせず、「ちょっとだけ違うこと」を徹底しています。
例えば「こちらで少々お待ちくさい。」と応接に通されても、絶対に「座っちゃダメ」です。
又、ゴルフでボールの行方だけでなく、ティーの行方を目で追うのです。「あれ?ティーどこに行った?」なんて姿を見た事はありませんか?
そして、アポは2分遅れる場合でも、遅れる事が分った時点で「申し訳ありません。2分遅れてしまいます。」と電話を入れて、実際にきっかり2分遅れで到着した後、きっちりとお詫びする。この時「少し遅れてしまいます。」ではなく、「2分」とはっきりさせる事が大事です。

書籍の紹介

何があっても 倒産させない社長力

                                小山雅彦「著」  こう書店

企業の最大の使命は「倒産しないこと」です。その為にも「攻めているときこそ、守りを考える」ことが大切です。「最初から大成功することなど想定しない」。優先するのは大失敗しないことです。そして人がすすめること、瞬間的に自分が「いいな」と思ったことはとりあえず受け入れて、何でもやってみること。この素直さと行動の早さが成功のカギです。まずはやってみて、うまくいったら続ければいいし、失敗したらすぐにやめればいい。又、社長業とは「社員を幸せにする」。そして「身近にいる人たちを幸せにする」こと。自分と家族、社員とその家族、取引先やお客様、株主など、目の前にいる人たちを幸せにすことが社長として一番大切な仕事だと思います。
その他色々一読に値します。

書籍の紹介

伸ばす社長つぶす社長

                             安田佳生「著」  サンマーク文庫

どんな人材でも教育さえすればなんとかなると考えるのは大きな間違いだ。教育では決して補えないもともとの「素材のよさ」というものがあり、その壁は努力では決して越えられない。
又採用するときに意欲の低い人が後から高い意欲を持つようになることはないと思っていい。
意欲は採用した時点ですでに決まっている。
そしてさらに厄介なことは意欲というのは上げることはできないが、下がることは往々にしてある。
                                     ~ 一部抜粋 ~
含蓄ある内容が沢山記載されています。