【いきなりですが、問題です】
料理の「さしすせそ」は、日本人の食生活に欠かすことのできない調味料から一文字をとってごろ合わせにしたものですが、明治時代から戦前までの間、これらの調味料の中には税が課されなかったものが1つだけあります。
それは次のうちどれでしょう?
1:「さ」砂糖 2:「し」塩 3:「す」酢 4:「せ」醤油 5:「そ」味噌
【答え】
5:「そ」味噌
砂糖には、明治34年に砂糖消費税が課せられました。当時砂糖は輸入品が多くぜいたく品とみなされていたため課税の対象になりました。
塩は、明治38年塩専売法が公布されその施行までの間、塩に対する課税がされていました。
酢は、酒造税制によって明治16年に課税が始まりました。これは、酢が酒を醸造した後に作られるものであるため、酒と同じように課税すべきという考えに基づいています。
醤油は、清酒、濁酒と併せて江戸時代に三造り(みつくり)と言われており、この三品には明治4年から免許税及び醸造税が課せられていました。
一方、味噌が課税されなかった理由は明治18年醤油税則の法案審議にて、当時の生活困窮者は醤油よりも味噌を消費するという実態から、これらの人たちに大きな負担をもたらさないようにと判断されたためです。また、味噌は自宅で製造される場合が多く商品として流通するものは少なかったことも課税されなかった理由の1つです。
(国税庁のホームページ 税の歴史クイズより)